私が「はり・きゅう」の資格をとるまで

桜新町の鍼灸、菜の花はりきゅう治療院の長谷川です。

ホームページで私のプロフィールを見ていただいた患者様から、「先生は鍼灸の資格を夜学で取ったの?夜間の学校で鍼の資格を取るのにどんなことを勉強するの?」と興味をもっていただいたことがありました。

今日は、私が夜間の学生だった時のお話を書こうと思います。

 

私の母校、東京医療福祉専門学校は、東京の八丁堀にある歴史のある専門学校です。

鍼灸師になるためには、鍼灸の専門学校か大学を卒業することが条件となっていますが、私はこの学校の夜間部で3年間勉強をしました。

 

当時は、私は会社員で経理の仕事をしていましたので、どうしても会社を辞めたくなくて、働きながら通える学校を探していたのです。

夜間部の授業は、ほとんどの学校では18時から始まります。鍼灸専門学校の授業は出席に厳しく、試験の日などは定刻に1分でも遅れると、落第になってしまうので、会社から安心して通える東京医療福祉専門学校を選びました。

ただ、3年間会社員と学生の二足のわらじを履くのですから、絶対に三年間で卒業して資格を取れるような指導をしてくれる学校でなければ入学できないと思っていて、色んな学校のパンフレットを取り寄せて、学校の実績にも納得して入学しました。

 

授業は18時から21時すぎまで。毎日90分授業が2コマずつありました。

一日の授業数が多い昼間部に比べると、夏休みや冬休みは少なかったですが、実技も多く、楽しかったです。

座学も、解剖学や生理学、病気のことなど人の身体のしくみに関することを詳しく学びました。慣れない分野の勉強は最初は大変だったけど、学校生活を送るうちに身体のことを知ることが楽しくてたまらなくなっていました。

 

会社員をしながら27歳で専門学校に入った私にとっては、これから鍼灸師としてやっていく為にいろんな鍼の流派のやり方を教えてくれるこの学校の授業は大きな財産でした。

「鍼灸師の数だけはりの流派がある」なんて言われますが、はりの流派は、私が今使っている「経絡治療」のほかに「中医学的治療」「現代医学的治療」の大きく3つに分けられます。

授業の中で経絡治療以外の流派のやり方も教えてもらえるので、自分にあう治療法を模索することができ、3年間のうちに「私のやりたい治療はこれだ!」と進路がはっきりしました。

当院では行いませんが、授業では学生同士で鍼を刺して電気を流すことも経験済みです。

先生方の臨床の話も面白くて、実技の時間はあっという間に過ぎていきました。

3年の夏には中国にも行くことができ、北京の病院で実際に鍼灸治療をしているところを見学したりもしました。

 

夜間部のクラスメイトは、私の時は20数人だったのですが、皆同じように昼間働いて勉強をしている人ばかりだったので、時間がない中、試験の前はよく助け合って勉強しました。

実技の試験対策で、授業のほかにも仲の良い仲間で何時間も鍼の練習をしていたことが昨日のことのようです。

正直、短大の時よりもずっと勉強しましたし、試験も厳しかったのでクラスメイトとは「戦友」という言葉がぴったりで、今でも深い付き合いをさせてもらっている仲間が何人もいます。みんな鍼灸師の資格をとり、それぞれの立場で活躍しています。

 

鍼灸師の資格は、学校を卒業するだけでなく、国家試験に通ることが条件ですが、国家試験の前には先生が細かく勉強をみてくださり、当日は開き直って試験を受けることができました。

国家試験会場に担任の先生が応援に駆け付けてくれ、先生の顔をみたときにはとてもホッとしたのを覚えています。

 

こうして母校のことを振り返ってみると、勉強は大変だったけど楽しい思い出のほうが多かったような気がします。

夜間部で学んで取った鍼灸師の免許は当院の入り口に額縁に入れて飾ってありますが、ふと免許をみていると学校生活のことが色々思い出されるのです。

 

もし、これから鍼灸師になりたいという方がいたら、ぜひ東京医療福祉専門学校に見学に行っていただきたいです。

学校生活の中でたくさんの貴重な体験・学びができることうけあいですよ。

東京医療福祉専門学校




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