妊娠治療で鍼灸師の出来ること
当院では、妊娠を希望されている方の、鍼灸治療でのサポートを積極的に行っておりますが治療においでいただいた患者様に必ずお聞きすることがあります。
とくに病院での一般不妊治療・高度生殖医療を受けられている方には。
「どこの病院に通院していますか」
「治療の段階や進捗度はどういった感じですか?」
お話いただけるようであれば、前回の人工授精・体外受精のチャレンジではどうして妊娠に至ることができなかったのか、
その原因をお聞きすることもあります。辛い記憶が伴うこともありますので、無理にお聞きするようなことはいたしません。
これらの事項は、今後の治療方針を立てる意味でも、生活で気を付けるポイントをお話する上でも、大切なことですし、お聞きする必要のある質問です。
しかし、鍼灸師として、それよりももっと大事な質問があると思っています。
それは・・
「病院の先生はどんな先生ですか、毎回担当の先生が替わりますか?」という質問です。
人気のある病院で、実績もあり、先生もたくさんいらしている病院だと、担当の先生が替わることは仕方がないことです。
そして、継続して一人の先生に診てもらえないということは、病院では「治療そのものだけに専念する」ということを意味します。言葉は悪いですが「流れ作業的」な感じで診察や治療が進んでいきます。
病院へ行く日は、治療のために一日つぶれてしまうなんてこともざらにあります。
人気がありすぎて、予約がとれない病院もあり、朝から早くから並んでも5時間・6時間は平気で待合室で待たされる。
心身ともに疲れた状態で診察や治療が始まりますが、先生は初対面でその先生と波長が合うかは対面したときにはじめてわかる。
「あ、この先生、いい先生だわ。合いそう」と感じても、次回の受診のときにはその先生にあたるとは限りません。
受診のたびに担当の先生が毎回替わる病院では、患者さんをデータでしか見ていません。
年齢や過去の治療経過などで判断して診察や治療をしています。
「どんな思いで子供がほしいと思っているのか」
「いままで治療をしてきた過程でのつらい体験や想い」
「生活習慣を改善させるために家で努力していること」
ということは考慮してお話をしたりは、してくれません。
日本では現在子供を望んでいるカップル10組に1組が不妊で悩んでいると言われています。
こういう背景がありますから、人気のある病院、実績のある病院に妊娠希望の女性が殺到するのは当然のことです。データでしか診てもらえない治療をされるのは仕方のないことでしょう。
だからこそ、私は、鍼灸院では妊娠を希望される女性の「想い」を共有して、精一杯サポートをしていくことはとても大切なことであると考えています。
ここでは「どんな思いで子供がほしくて、治療をしてきたか」知っています。
「生活や運動に気をつけているか」知っている。
「以前は足が冷たかったけど、治療に来始めたらだんだん足が温かくなった」身体の変化や進歩を知っています。
「毎日頑張ってお灸をしている(たまにサボっちゃうけど・・)」ことも知っています。
「好きなアロマの香り」も知っています。
鍼灸では、高度生殖医療のように、卵子と精子を直接めぐり合わせることはとてもできません。
私自身は体外受精を受けることによって、妊娠の可能性が大きく開かれることは、素晴らしいことだと思っているし、迷っているならば、積極的にチャレンジしていただきたいという考えです。
ただ、鍼灸は、人工授精や体外受精の成功率を高めるために、子宮環境を整えるお手伝いが、できます。
その目的に加えてあなたの妊娠に対する想いを共有します。
鍼灸師ができることは、高度生殖医療を受けている方にとっては、妊娠にとって決定的な要素ではなく、サポート的要素が大きいかもしれません。しかし、妊娠治療を頑張る上で、孤独を感じることがないようなお手伝いはできると思っています。
あなたがかわいい赤ちゃんを授かるために、精一杯サポートさせていただきますので、安心してご相談くださいね。
※妊娠力を高めるために、「妊娠希望応援コース」の患者様には、ご自宅でお灸をおすすめしております。初回はお灸50個をプレゼント。ツボの取り方も何度でもご案内しています。ぜひお灸も体験なさってください。
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